父ちゃんは



父ちゃんは、自分で農業をすると言う生き方を選んで「農業をやって良かった!」と言えるようにしたいと言っていた。

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だから米を作ったり蚕をかったり野菜を作ったり牛を飼ったりいろいろやっただよぉ。いつもいろいろ研究していたから何を作っても他の人よりうまく出来ただにぃ。
米だって野菜だって何を作っても他の人の2倍収穫できるだから村の人はみんなたまげていただよ。乳牛を飼っていた時だって他の家の牛🐮の2倍も乳がでるから、水でも混ぜていやしねぇかと思って農協の人が見にきただよう。
キノコ作りはうまく行かなかったがなぃ。
ブドウを始めるときだって、早くから仲間を作っていろいろ勉強して始めたから成功して後から作る人が増えていっただよ。
昔は、冬は工場へ働きに行っただけど、春になっても工場の人からもっと長く働いて貰いたい と言われたって「他の人を儲けさせる
ために働くなんてバカらしい」と言ってサッサと辞めて畑仕事してただわい。
人が「富ちゃんは、運がついてる」って言ってたよ。「一生懸命働くことは誰にもできるが『運』がなければ、だれでも上手くいくっつうもんじゃねえからなぁ」「富ちゃんは運者だにぃ」って。
農業をして3人の子供を大学まで出せたんだから成功したつうもんだよなぁ。
二人で海外旅行までいろいろしたんだから偉いもんだよなぁ。
(そうだ!そうだ!)
私だって一緒にうんと働いただから偉いっつうもんだよな。父ちゃん1人じゃあできなかったよ。私は手が速いから人よりよけい働けるだよ。
自分で言うのも何だけど、私ってすごいんだよ。
(さすがですね、絹ちゃん!)